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竹島 由里子; 鈴木 喜雄*; 松本 伸子*; 齋 和憲*; 中島 憲宏
Proceedings of 4th International Symposium on Advanced Fluid Information and Transdiciplinary Fluid Integration (AFI/TFI 2004), p.157 - 158, 2004/11
ITBL(Information-Technology-Based Laboratory)プロジェクトは、日本国内でグリッドコンピューティングにおけるスーパーコンピュータやソフトウェア,データなどの知的資源を共有する仮想研究環境を目的とし、遠隔地に存在する研究者間の協調を支援するものである。本プロジェクトでは、PATRAS/ITBL及びAVS/ITBLの2つの可視化システムが開発されてきている。PATRAS/ITBLは、数値シミュレーションの実行によって得られたデータの実時間可視化を特徴としている。AVS/ITBL可視化システムは、ITBLネットワーク上に存在する任意のスーパーコンピュータ上に格納されたデータをリモート処理によって可視化することが可能である。これらのシステムの大局的な構造及び技術を紹介する。
安積 正史
プラズマ・核融合学会誌, 80(5), p.378 - 381, 2004/05
原研における大規模科学シミュレーション環境の進展が概説される。核融合シミュレーション科学の展開が原研におけるスーパーコンピュータ及び計算機ネットワーク能力の増加に重要な役割を果たしてきた。現在、東海研と那珂研においてベクトル,スカラー両者の並列計算機が稼働中であり、核融合シミュレーション計画,NEXT計画、のもとで開発されている流体,粒子コードがそれぞれのシステムで動いている。遠隔利用者による視覚化処理を効率的に行うためのデータ転送法の開発も成功裏に進められている。核融合研究はITERの新しい段階に入ろうとしており、シミュレーションモデルのさらなる進展とともに、計算機システムのより一層の高性能化に対するニーズがこれまで以上に高まってきている。
鈴木 喜雄; 松本 伸子*
Lecture Notes in Computer Science 2858, p.269 - 277, 2003/00
Information-Technology-Based Laboratory (ITBL)プロジェクトは、日本の研究機関に散在するコンピュータ,プログラム,データなどの知的資源を共有し、日本の研究者間の協力研究を支援するための仮想研究環境を構築することを目的としている。ITBL基盤ソフトウェアはITBLの体制の基礎を形成している。AVS/ITBLはITBL基盤ソフトウェア上の可視化システムの一つであり、商用の可視化ツールAVS/Expressを元にして開発されている。AVS/ITBLではWebブラウザを経由してITBLネットワーク上にあるスーパーコンピュータに置かれたデータを遠隔地からポスト可視化することが可能である。さらに、遠隔地の複数の研究者が同時に同じ可視化画像にアクセスし、表示することが可能であるコラボレーション機能も開発されている。本論文では、このようなAVS/ITBLの全体構成とパフォーマンスについて記述している。
河村 拓馬; 井戸村 泰宏; 宮村 浩子; 武宮 博
no journal, ,
大規模データの可視化・解析は次世代のエクサスケールシミュレーションの重要課題である。この問題を解決するために粒子ベースボリュームレンダリング技術に基づく遠隔可視化システムを開発した。本システムはクライアント/サーバ型の分散処理モデルでスーパーコンピュータとPCを接続する。スーパーコンピュータ上の超並列処理によって大規模データは少量の粒子データに変換され、この粒子データがPCに転送されて描画処理が行われる。本講演では京コンピュータを用いた遠隔可視化の処理性能を議論する。